脱衣室に必要なアイテムは?

介護環境デザイナーの間瀬樹省です。

 

先週は脱衣室の計画のポイントをお伝えしました。

今日は脱衣室に必要なアイテムをお伝えします。

まず復習ですが、脱衣室は何を行う場所なのか、もう一度整理します。

 

・衣服を脱ぎ、その衣服を収納する
・入浴後に体を拭いて衣類を着る
・身だしなみを整える

 
衣服の脱ぎ着の際は、つかまり立ちが出来る方はご自分のつかみやすい位置が握れる手すりを使用してもらいましょう。

使いやすい位置に、手すりを設ける事が必要ですね。

 

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お好きな高さ、方向でつかむことのできる手すり。

また、脱ぎ着の際にベンチに座ったり、横になった状態で着替えをする方のために、いくつかの脱衣室には大きめのベンチやベッドを設ける事も必要になります。

 

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大きめのたたみベンチ。

衣服を身につけたあとは、髪の毛を乾かして身だしなみを整えるので、そのために必要なアイテムも設けましょう。

簡単なカウンターと鏡、ドライヤーやティッシュ等を収納する小さな棚と照明器具を設けましょう。

カウンターはドライヤーを一時的に置いたり、ティッシュを置いたりする程度ですので、奥行きの小さなもので構いません。

 

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こんな感じです。

先週「洗面は不要」とお伝えしました。それで空いたスペースでぜひこのカウンターを設けてください。

最後に付け加えると、清掃用具類を収納する棚があると脱衣室内が乱雑にならずに済みます。

介護施設の新設、あるいは改修工事で浴室を設計する場合には、ぜひ参考にしてくださいね。