椅子を施設で使ってもらいました
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
昨年12月に開催された「椅子塾展」にて介護施設向けのチェアを発表させていただきましたが、そのチェアの製品化の準備を進めています。
※椅子塾展についてはこちらをご覧ください
私が椅子をデザインしようと思ったのは、これだけたくさんの介護施設があって、それぞれにダイニングスペースがあるのに、介護施設向けのチェアがとても少ないからです。
「介護施設向け」とされているチェアでも、お年寄りの体型や動作について配慮されているかといえば「あれれ?」という商品が多いのが実情です。
お年寄りの体型、動作に合うチェアを作りたい。
車いすから椅子に座り変えて食事できる人を増やしたい。
良い姿勢がとれてご自分で食事が出来る方を増やしたい。
こんな思いでチェアをデザインしました。
現在進めているのは、一つは製造工場との調整。これは製品化に当たって、細かな仕様の調整や価格についての調整などを行っています。
もう一つは、実際に介護の現場で使ってもらって評価をもらい必要に応じて改善することです。
これについては、横浜市旭区のデイサービス「家デイ」の滝澤さんが快く引き受けてくださいました。
滝澤さんは、過去の介護施設の勤務でチェアの善し悪しが姿勢や食事の自立に与える影響が大きいことを痛感されてきたそうです。
そんな滝澤さんなら、このチェアを厳しく評価いただけると考えてお願いをしました。
昨日は実際に実物を持って訪問させていただきましたが、利用者さんの評判は上々でした。
でもデザインした本人を目の前にして悪口は言えないですよね…
一つ確かなことは、皆さんとても良い姿勢で座っていたということです。
いつも骨盤が寝た姿勢になってしまうという男性の利用者さんがいました。
ご家族が色々と工夫されて、専用のチェアを購入されたりしているそうです。
その方、このチェアに座ったらとても良い姿勢になってしまいました!
あまりにキレイな姿勢で座ってくださったので「この椅子のモデルさんになってくれないかな~」と思った程でした。
「家デイ」さんでの様子、ブログにアップされていましたのでぜひご覧になってみてください。
>家デイブログ
(↑椅子のアップの写真もあります)
滝澤さんとのツーショットです^^