介護には流派がある 続き

介護環境デザイナーの間瀬樹省です。

 

昨日お伝えしたのは、「快てき会」で株式会社ASFONの小嶋勝利さんがお話ししてくださった内容です。

 

>快てき会

 

介護業界で人材が定着しない理由は、各施設に「流派」とも言える独特の介護の方法があり、それに自分の考えが合わないことを理由に辞める方が多いということでした。

 

どうしたら良いのか、私なりに考えてみたことを今日は少し書いてみたいと思います。

 

・人材のミスマッチを無くす為に事前の説明をしっかり行う

 

当たり前のことですが、採用する側は自分の施設でどのようなことを行っているのかをしっかり伝える必要があります。

 

「自分の施設で行っている介護は世間一般のもの」と考えている施設の方が多いかもしれません。

 

しかし、意外とそうではないということなので、しっかり説明できるように準備をすることが必要だと思います。

 

また、採用される側もそれをしっかり確認することが必要ですね。

 

一定期間、お試しで現場に入ってみるという方法が一番良いかもしれません。

 

・施設側は良い方法を取り入れる努力をする

 

前の内容に重なる部分もありますが、施設側は常に介護の質を高める努力をして行く必要があると思います。

 

それを行っていれば、自分の施設がどのような介護を実践しているのか説明がしっかりと行えるはずです。

 

「流派が違う」と感じる職員さんの多くは、単純にやり方が違うという話しではなく、もっとレベルが高いと感じられる介護を行いたいと感じているのではないでしょうか。

 

年寄りが元気になり、笑顔が増えて自分もやりがいが感じられる介護をやりたい、そう考える方は多いはずです。

 

*****

 

お年寄りを寝かせきりにしない、もっともっと元気になってもらえる介護を行う、そのような目的がしっかりと定められていれば手段は色々とあってよいでしょう。

 

ただ、あまり「○○先生流」「○○派」などにこだわらず、より良いものならば「他の流派」であっても積極的に取り入れていくことも大切なのではないでしょうか。

 

より良いケアを目指し、不必要な垣根は取り払って業界内での交流がもっと活発になって欲しいなと思っています。
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