浴室改修工事やってます

介護環境デザイナーの間瀬樹省です。

 

都内の特別養護老人ホームで大規模な浴室改修工事を行っています。その様子を少しご紹介します。

 

いま改修工事を行っているのは、東京都足立区の「ウエルガーデン伊興園」さんです。

 

ここの施設長さんは、以前弊社で開催したセミナーの講師を務めてくださった杉本浩司さん。

 

セミナーの内容は、その当時担当されていたデイサービスを100%近い稼働率に引き上げて運営されていた方法をお伝えするものでした。

 

その方法とは、どんな認知症の方でも期限を決めて認知症の症状を和らげることを約束してお受けするというもの。

 

普通に考えると無理そうですが、これを実践し地域から信頼され頼られるデイサービスを実現されていたのです。

 

この杉本さんですが、その後異動となり一昨年より同じ法人のこの特養の施設長をされています。

 

今回の工事は、杉本施設長が取組まれている施設の介護を変えていく活動の一環です。

 

既存の一般浴室、脱衣室を個浴6ヵ所に改修し、特浴はすべて撤去して会議室にするという大掛かりなもの。

 

さらに、居住フロアをユニット的に運用するために廊下に扉を設けたり、デイルームにキッチンを設ける工事も行います。

 

また、今までトイレが無かった認知症デイサービスのスペースにも新たにトイレを2ヵ所設けます。

 

すでに一般浴室の個浴にする工事はスタートしており、一般浴が使えない間は特浴の仮設で設けた浴槽で入浴を実施されています。

 

コンクリートを撤去する工事があり、大きな音と振動で利用者さんや近隣の方にご迷惑をおかけしていますが、2014年3月末には快適で使いやすい空間が出来上がる予定です。

 

現場の様子をご紹介します。

 

ウエルガーデン伊興園浴室改修工事1
こちらが改修前の一般浴室。この場所に3室の個浴を設けます。手前は元々の浴槽の凹みを利用して浴槽を設置、奥は床を削り浴槽の設置スペースを設けるという大工事です。

 

ウエルガーデン伊興園浴室改修工事2
浴室が3つ並んで設けられます。手前には脱衣室を設けます。それぞれの脱衣室できちんと身なりを整えることができるようにしています。

 

ウエルガーデン伊興園浴室改修工事3
このような浴室が最終的には6つ作られます。浴槽の大きさは2種類とし、体の状況に合わせて選んでお使いいただけるようにします。

 

ウエルガーデン伊興園浴室改修工事4
こちらは改修前の機械浴室。ストレチャーで入るタイプの浴槽が2台設置されています。(右にもう1台あります)

 

ウエルガーデン伊興園浴室改修工事5
現在は機械浴槽を1台撤去し、そこに仮設の浴槽を設置して入浴を行っています。この浴槽は浴室が完成しましたらそちらに移設します。

 

ウエルガーデン伊興園浴室改修工事6
こちらは認知症デイサービススペースの一角。ここに新たに2ヵ所のトイレを設ける予定です。トイレ内にゴミ箱やホットキャビを置くことのできる収納を設ける予定です。