16.浴室・トイレ・洗濯室のつながりを確保しよう
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
先週までトイレについて書いてきましたが、今日は周囲のスペースとの関連について書いてみたいと思います。
今日のテーマは「浴室・トイレ・洗濯室のつながり」。
当たり前ですが、この3つは近接しているととても便利ですね。
まず、脱衣室からアクセスできるトイレを設けます。
トイレは事前に済ませてくるから大丈夫、というご意見もお聞きしますが、脱衣室から直接アクセルできるようにしておくと便利です。
急にトイレを利用したくなったとき、何かトラブルがあったときなどいちいち廊下に出ずに直接トイレに行くことができます。
また、脱衣室からトイレに行ければ、別に汚物流しを設ける必要も無くなるでしょう。
このトイレは、廊下からもアクセスできるようにしておくと、普通に使用できるトイレとしても使えます。
利用頻度が高まり、無駄にならないですね。
もう一つ脱衣室に近接させたいのは洗濯室です。
洗濯物が一番発生するのは脱衣室ですよね。
それならば移動が一番少なくて済むように洗濯室は脱衣室の隣に設けておくようにしましょう。
脱衣室内に洗濯機を設けていることもあると思いますが、脱衣室を使用していると出入りできないですし、見た目もあまりよくありません。
できれば別の部屋として場所を確保し、廊下からも直接入ることのできるスペースとして確保しましょう。
古い介護施設では、1階のバックヤードに洗濯室が設けられていて、施設内全ての洗濯物をそこに運んで洗濯を行っています。
効率が良いように見えますが、移動の手間がありますし洗濯物の仕分けなども大変です。
可能な限り、それぞれの場所で対応する方が全体としては効率的で無駄が無いことが多いと思います。
レイアウトの例をご紹介します。
洗濯室は他の場所で発生した洗濯への対応も兼ねているので広めです。
ぜひ参考にしてください。