27.お年寄りの体格に合う家具を選ぼう
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
先週は、建物の新築や改修の際には図面に家具を書き込んで検討することの必要性についてお伝えしました。
では、そこに書き込む家具はどんなものでも良いでしょうか?
そんなことは無いですよね。
家具を選定する際に気をつけたいポイントはいくつかありますが、お年寄りの体格に合う家具を選ぶ事も重要です。
施設っぽくない家具にする、建物のデザインに合う家具にしようと考える事は大切ですが、使う人の身体のサイズに合うかどうか確認しましょう。
お年寄りの体格は、思った以上に小柄です。普通のサイズの椅子では、足が床にしっかりとつかないことが多いのです。
足がつかないと、体が安定しませんし、立ち上がりも行いにくくなります。
椅子を選ぶ際には、椅子にしっかりと腰掛けて、かかとまでしっかりと足が床につくことを確認しましょう。
椅子の高さをお年寄りに合わせて設定すると、テーブルも高すぎるということになります。
テーブルが高すぎると、作業や食事が行いにくくなるだけでなく、誤嚥を起こしやすくなるという問題もあります。
テーブルや椅子以外の家具に関しても、手の届く範囲等に配慮して、奥行きや取っ手の高さを確認しましょう。
介護施設の新築や改修の計画の際には、ぜひ家具細かな点も確認するようにしてくださいね。
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