使う側の目線に立つ

普段頭ではわかっていても、実際には気がつかない事が自分の状況が変わることにより急に目に入ったり、気になることがあります。先日それに気づく日がありました。

 

その日は大きな荷物を運んでおり、電車移動が思いのほか大変でした。そして日本の電車の利用というのは、荷物がそれほど多くなく普通に乗り降りできる人基準で作られていることに改めて気がつかされました。

 

例えば、駅によっては電車とプラットホームにかなりの高さの違があったり、落ちそうくらい空いた隙間があったりします。先日利用した駅では、電車とプラットホームの段は10cmくらいありました。荷物を移動させるだけでも大変な上、都内の電車は混む為、人の邪魔にならないようにと乗り降りや電車の中では普段より余計気を使います。車椅子の方が電車に乗るときに駅員さんがスロープを持っている場面を目にしますが、あのスロープなしでは本当に無理です。

 

エレベーターもそうです。いつも使っている場所は階段オンリー、乗り換えで通っている経路も階段のみで通れない事があります。エレベーターを使わないといけないとき、その設置場所が限られているため、慣れていないと場所を探さないといけなくなり通常よりかなり時間に余裕をもたないといけません。そして大きな駅に関しては、なかなかのエレベーター待ちの渋滞です。なにより、エレベータから出られる出入り口は限定されていて自分が出たい出入り口を選ぶことができない!と思いました。

 

設備はそんな簡単に作れないからしょうがないと言われればそうなんでしょうが、少しづつでも利用する人に使いやすい場所が増えていくといいな、と思いながらエレベーターの列で順番を待っていました。

 

ちなみにこの日は友人と待ち合わせをしていましたが、新宿経由でエレベーターを使わなければいけなく、別電車への乗り換えは一度外へ出てビルをぐるりと回らなければいけなかったりと普段と違った経路を使ったこともあり、まあまあな感じで遅刻しました。その日は晴れていましたが、雨の日はどうしたらいいのか?も問題です。

 

実際に使ってようやく分かったことですが、電車などの場合はいろんな制約があり使う側の目線がすぐに反映し難いものかもしれませんが、実際に身をもって使い勝手を経験することで、使う人の立場に立つ大切さをより実感した 1 日でした。