シンガポールの医療建築
Ageing Asiaのアワードプレゼンテーションと授賞式に参加するためシンガポールを訪問しましたが、その合間に現在建設中の病院を見学させていただきました。
モックアップは実際に使用するイメージが湧いてとてもわかりやすいです。
電圧の関係でウォシュレットが入りにくいこともあり、手動で蛇口をひねるシステムが組み込まれた便器でした。向かって左側にある蛇口をひねると、ウォシュレットのように水が出てくる仕組みです。
今回は建設中の病院2か所、現在既に使用されている病院1か所を訪問させていただきました。
特に、建設中の病院の1つは、毎朝4,500人の労働者が工事現場の地下に一同に集まり必要な際は5カ国語で朝礼をするなど、国籍も様々な人が関わっている背景を見させてもらいました。国が変わればルールも変わり、宗教的な影響力を持っている国はとても興味深いです。この国も多くのイスラム教徒の方がいます。豚肉を禁じられているイスラム教の人とそうでない人は同じ電子レンジを使えません。だからオフィスには必ず2台の電子レンジを置くのだそうです。
また、病院の多床室は自然換気をmaxに利用して基本扇風機だそうです。建物が建つ際は風水師の方の意見力がとても強いのも文化的側面を大切にしている国という印象でした。
文化を大切にしながら合理的に物事を進めていく姿勢から学ぶところはとても多かったです。