浴槽の高さは高いとなぜまずい
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
介護施設の浴室の浴槽の高さについてご質問いただくことがあります。
「設計では浴槽は床から50cmの高さになっているけど高すぎますか?」という質問もいただきました。
介護が必要な方が利用する浴室の場合ですと、もう少し低くすることをお勧めしています。
その理由はというと…
シャワーチェアに座って体を洗ったあと、立ち上がって浴槽に入る事ができるなら浴槽が多少高くても大丈夫かもしれません。
低くして欲しいのは、シャワーチェアに座った状態からそのまま浴槽に入る事を想定しているからです。
浴槽の横にシャワーチェアを置き、そこに腰掛けた状態から足を片方ずつ入れていく、そのような入り方なのですね。
この場合、シャワーチェアの高さと浴槽の高さが合っていないととても動作を行いにくくなってしまいます。
そこでシャワーチェアも浴槽も高さを40cm程度に合わせておくようにお勧めしている次第です。
今後浴室の新設や改修のご予定がある方、参考にしていただければと思います。