デイサービスの床材は?
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
先日、リフォームの会社の方と打合せをした際に、質問を受けました。
「今度、オフィスビルにデイサービスを開設される現場の行くのですが、床材はどうしたらよいでしょうか。
長尺シートかタイルカーペットを考えていますが、タイルカーペットは車いすでの利用の際に抵抗が大きくて進みにくいのではないでしょうか」
さて、どう考えたらよいでしょうか。
介護施設の床材として圧倒的に多いのは長尺シートですね。
液体がこぼれても拭きとればキレイになります。最近は木目など多彩な柄が用意されるようになっています。
それと比較すると、タイルカーペットはメンテナンスが大変な印象があると思います。
しかし、それを上回るようなメリットもありますよね。
・クッション性が良い
・歩行感が柔らかい
・居心地の良い空間が演出しやすい
・吸音性が高く音が響きにくい
など
デイサービスのような限られた空間であれば移動距離もそれほど多くないでしょうから、車いす移動のタイヤ抵抗もそれほど気にしなくて良いと思います。
長尺シートはメンテナンスの機能性は高いですが、どうしても冷たい人工的な印象になりがちです。
それと比べると、居住性の高いタイルカーペットはお勧めです。
事業者さんが納得してくださるのなら、カーペットで施工してみてはいかがでしょうか、が私の答えです。
見学先の施設でカーペットが敷かれていた例。施設っぽさの無い空間が演出できます。