タペストリーをデザインしました
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
今日は、設計アドバイスをさせていただいた「古江台ホール」さんについてご紹介します。
「古江台ホール」さんは、大阪府池田市の社会福祉法人のぞみが運営する特別養護老人ホームです。
ショートステイ、デイサービスが併設され、同じ敷地でケアハウスも運営されています。
特別養護老人ホームは最初に建設された棟と、増築で設置された棟に分かれています。
古い方は4床室中心のいわゆる「従来型」の建物でしたが、今回の改修工事で全個室の「ユニット型」に転換しています。
また、新しい棟は元々全部が個室でしたが、個室の数を増やし1フロア10室×2のユニットに改修を実施しています。
今回の工事では、
浴室の設計
トイレの設計
共同生活室のキッチンの配置や内容
汚物流しや洗濯機の設置について
手すりの形状や位置
洗面の形状
照明計画
など様々な面でのアドバイスをさせていただきました。
ユニットの建物を計画する際に、施主さんが頭を悩ますのが「ユニットの名前」ですよね。
今回の計画では、理事の方から古い日本の色の名前が良いのではという意見がだされ、検討のすえ理事長が最終決定されました。
単に音の響きや色がきれい、というだけでなくフロア毎に色が使われた年代を合わせたり、同じフロア内で近い色にならないようにと配慮されています。
このユニット名称を、ユニットを訪れた方やそこで暮らす方が意識できるようにしたい、ということでアイデアを求められたのですが…
私からはタペストリーの設置を提案させていただき、さらにタペストリーのデザインも弊社で行う事になりました。
弊社デザイナーのデザインによるタペストリーがどんなものになったのか、写真でご紹介します。
その他スペースの写真は、業務実績に事例写真を掲載しましたのでぜひご覧ください。
ちなみに、ユニットや各部屋の室名札の製作と文字の記入は施設の職員さんによるものです。とてもすばらしい出来映えでした。