介護用新チェア 名前を決めました
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
昨年12月に「椅子塾展」という展示会で発表させていただいたオリジナルデザインのチェア、発売に向け順調に準備が進んでいます。
製造工場との調整もほぼ終りつつあります。
チェアの背を作るには、こんなごつい「型」を使います。型はチェアに合わせてつくるので、すべてオリジナルです。
展示会発表時と比べると、コストダウンのために若干材料を細くし木材も変更して少し雰囲気が変わっています。
でも強度はバッチリ(12000回の繰り返し強度試験をクリア)ですし、機能も落としていません。
新しいチェアの機能を再度ご案内しておきます。
・高さ調整ができます
座面高さが床から35cm37cm39cm41cmの4段階に調整できます
・座面奥行きがコンパクトです
小柄な方でも仙骨座りになりません
・大きな背で体を支えます
ラウンドした形状の背で体を支えます
・リクライニングしていない背
背中を真っすぐにした食事姿勢がとりやすい形状です
・お尻が前にずれるのを防ぎます
座面のお尻の部分だけクッションを厚くしてお尻をホールドします
さらに座面の手前側の裏面はどうしても汚れやすいので、簡単に拭いてきれいにできるよう表面の張地を裏まで延長して張り込みました。
また、床に置いた状態でも動かしやすく床に傷がつかないように脚の下に樹脂製の「プラパート」を取付ける事にしました。
現在量産の仕様が決定しましたので、これから木部の製造をスタートしていきます。
木部が準備できたら、いよいよ注文を受けることができるようになります。改めてご案内させていただきますね。
さて、ずっと悩んでいたこの椅子の名称ですが…
「支える椅子」という名前にしました。
「支える」というのは、もちろん体を支えるという意味はあります。
さらに、開発の意図である「お年寄りの食事の自立を支えたい」「お年寄りの暮らしを支えたい」という気持ちを込めたものです。
ご自分で食事ができる方が増えることは、介護を支える職員さんにとっても嬉しい事ですし、より重度な方のサポートをしっかりできるようになると思います。
「支える椅子」
これから宜しくお願いします!