学会発表無事終了しました!
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
遅くなりましたが、学会発表のご報告です。
TOTO株式会社、大建工業株式会社と弊社の3社で共同で行っているトイレの研究について、先週の水曜日(2013.10.23)学会発表しました。
100名程の会場でしたが、ありがたい事にほとんど満席でした。
会場にいた方に聞いたところ、他の4つの会場は人が少なかったとか。
トイレに関する関心の高さがうかがえます。
私から発表させていただいた、トイレの扉と便器の位置関係については今後の施設設計のスタンダードになって欲しいと思っています。
基本的な考え方は、トイレの入口は便器の正面方向でなく後方に近い方向に設けるべき、というものです。
その方がスムーズに車いすを便器に寄せて、移乗を行う事ができます。
言われてみれば当たり前、かもしれませんがそうなっていないトイレが多いんですよね。
今回は、それを実際に検証して証明した形です。ビデオ撮影、動作の解析、時間測定など実施して実証しています。
「車いすトイレの入口は便器の後方に設けるべき」
この事実を、この発表をきっかけにもっと知られて欲しいなと思っています。
将来、介護施設の設計の教科書のようなモノが作られるなら、そこにぜひ載って欲しいな、なんて考えているところです。
今回の発表は、一緒に研究してくださっている両社の皆様とモニターとして参加してくださった山出貴宏さん、練馬キングス・ガーデンさんの協力のおかげで実現できました。
また興味を持ってこのブログを読んでくださっている皆様にも感謝申し上げます。
皆様本当にありがとうございました。