01.複数の姿勢が取れるようにしたい
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
皆さん、自宅で過ごしているときの事を考えてみてください。
どんな姿勢で過ごしていますか?
食事を食べる時はテーブルでしょうか。
テレビを見ているときはソファですか、それとも床に寝そべってですかね?
(床に座ってソファーに寄りかかる人が多いと聞きます)
お風呂上がりはどこで過ごしているでしょうか。
介護施設で暮らすお年寄りも、私達と同じと考えてみましょう。いまの介護施設では、好きな姿勢で過ごすことができるでしょうか。
食事のテーブルと、居室を行き来するだけでは悲しすぎます。
食事以外の時間は、リラックスした姿勢で過ごしたい。それならばリラックスできる椅子やソファーが選べるといいですね。
時には床にごろりとなりたいこともあるでしょう。その場合は床はカーペットや畳で低いテーブルも欲しくなります。
床に寝ていても不自然でないインテリアにする必要もあります。
庭やテラスでものんびりしたいですね。テーブルやベンチなどが必要でしょう。
食事の時には、背中が伸びた良い姿勢でいたいものです。食事に適したテーブル・チェアが必要ですね。(「支える椅子」がお勧めです^^)
趣味活動をするときは同様に活動的な姿勢がとれるテーブルでしょうし、リラックスするならゆったりした姿勢になります。
このように、その場所で過ごす目的やその時の気分で必要な姿勢は変わります。
ですので、その為の家具やインテリアが必要になるのです。
利用者の大半は車いすだからテーブルだけあればよい、とは考えないようにしましょう。
移動は車いすを使っても、様々な過ごし方をして欲しい。そのためにはどうしたらよいか?を考えたいですね。
多様な過ごし方が出来る、豊かな空間を目指しましょう。