23.テラス・ウッドデッキを活用しよう
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
介護施設にいると、なかなか外に出られない。
本来介護のプロが利用者の望みを叶えるケアを行うべきですが、行きたい時にすぐ外出、とはならないのが実情ではないでしょうか。
そんな時に、気軽に外の空気を吸い、風に触れ、陽を感じることができるのが「テラス」や「ウッドデッキ」です。
食事スペースや談話コーナーの外にテラスやウッドデッキがあれば、窓から一歩外に出るだけで「屋外」です。
外の空気を吸うということだけでなく、様々な活用方法が考えられると思います。
・バーベキューなど普段とは違う食事の場所
・イベントを行う場所として
・気が合わない人からの避難場所、気分転換の場所
・洗濯物を干す
・園芸など趣味活動の場所
また、最近は施設が小規模になったりユニットケアになったりして、同じメンバーだけでは刺激がない、気が合わない、外部の方と合う機会が無いということも起きていると思います。
そんな時に、外部とのつながりの接点としてこのテラスやウッドデッキを活用できれば良いのではないかと感じています。
介護施設の新築や改修の計画の際には、ぜひ活用しやすいテラスやウッドデッキを設計に盛り込むようにしてみてください。