タペストリー活用のススメ
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
介護施設の内部をデザインしていくと、何かポイントとなるものが必要だと感じる事があります。
大きな面積を占める壁や床が部屋の基調色となり雰囲気を決めますが、他のアイテムも同じような色だと単調な空間になってしまいます。
そのため、空間のポイントとなるような素材や色を小さな面積で使うようにするのです。
例えば家具のフレームや張地の色、カーテンの柄や色にポイントとなるような少し目立つ色を入れる事で空間の特徴をつくることができます。
どんなアイテムにどのような色を使うのか、これがポイントとなりますね。
以前、ユニット型の特別養護老人ホームの現場で、ユニット毎のポイントとなるアイテムの提案を求められました。
色々と考えたのですが、小さな面積でアクセントとなり、かつフレキシブルな活用が出来るタペストリーの設置を提案しました。
各ユニット毎に、ユニット名を入れたオリジナルのタペストリーをデザインしたのです。
そのタペストリーをユニットの玄関から見える位置に配置することでユニットの名称やアクセントカラーを表現することができました。
ユニット内で過ごしている時も目に入るので、ユニットの名前を住んでいる方も意識することができます。
最近は布に直接印刷できる技術があるので、オリジナルデザインのタペストリーを作ってもそれほどの金額にはなりません。
タペストリーは、洋風のデザインにも和風のデザインにもできます。色々な場面で活用が可能です。
現在、別の現場でもタペストリーを設置することになりデザインを進めています。
年明けにはまた新たなタペストリーが出来上がる予定です。
空間のアクセントに何か欲しい…
と感じたらタペストリーの活用も選択肢に入れてみてください。
特別養護老人ホームの改修工事で設置したタペストリー。それぞれのユニットのアクセントになっています。