居室用家具への配慮つづき
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
1月15日(火)のブログで、居室の家具についてお伝えしました。
介護施設の居室は、住む方の個性に合わせてその方の持ち物に囲まれた空間にするべき、だだし介護が必要な方でも利用しやすい家具も最低限必要とお伝えしました。
では、介護が必要な方でも使いやすい家具とはどんな家具なのでしょうか。
色々と配慮すべき点はありますが、一つは車いすに乗っていても使用できること。
車いすを使用しているとどうしても手の届く範囲が限定されます。その範囲で出し入れができる家具が必要ですね。
次に指先の細かい動きができなくても出し入れができること。
細いつまみを持ったり、細い掘り込みに指を掛けたりする操作が出来なくても出し入れできるようにしたいものです。
扉の開け閉めが一目見て分かることも必要ですね。
扉の開く方向や手を掛ける位置が直感的に判断できるデザインであることも必要だと思います。
そして、暮らしに必要な物が収納しやすいように衣類、小物など収納しやすいデザインになっていることが必要であると思います。
このような条件に当てはまる家具ってなかなか無いのですね。
ですから施設側で使いやすい家具を企画して用意する必要があると思うのです。
各施設のインテリアに合うようなデザインバリエーションを持った介護施設用の使いやすい家具が発売されて欲しいと思っています。