新チェアの特徴その3
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
一昨日と昨日、私がデザインした新しい介護施設向けチェアの特徴をお伝えしました。
今日もその続き、3つめの特徴についてお伝えしますね。
今回のチェアの3つめの特徴、それは椅子の背の角度が垂直に近いことです。
背もたれに寄りかかっている姿勢は休息姿勢ですよね。
では、皆さんが食事をするときにはどうしているかというと、食べ物を食べる時には椅子の背から背中を離して前傾姿勢をとっています。
背の角度が斜めになればなるほど(後ろ側に傾くと)、椅子の背から背中を離して前傾姿勢になるときの動きが大きくなるわけです。
介護施設を利用するお年寄りにとって、この動きの幅が大きければ大きい程、食事は困難な動作になってしまうのです。
また、椅子の背から背中を離して前傾姿勢をとることが難しい方もいらっしゃると思います。
この場合、背もたれに背中を付けた状態のまま食事を摂ることになりますが、その姿勢が食事に適した前傾姿勢に近い方が食事がしやすいということになりますね。
そこで、このチェアでは椅子の背もたれを垂直に近い角度に設計しています。