間取りにこだわる
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
私が建物の基本計画を考える際には、必要なスペースと、それぞれの近接条件を整理してから、計画を進めていきます。
上手くいかないと何度でもやり直します。
何度やっても上手く行かない時もありますが、きっとより良い案が作れるはずと考えてさらに作業を繰り返していきます。
作業をたくさん繰り返し、時間をかけて考えて行くと不思議と全体をある程度満足できる案は作成できるものです。
間取りは、建物の使い勝手を決める大きな要素ですよね。
人とモノの流れを想像し、それぞれが最適になるように考えてみてください。
近くにあって欲しいスペースの距離が5m違うだけで、一日に一人が数十メートル余計に歩くことになります。
これが、施設全体で一日に数百メートル余計に歩き、一ヶ月、一年ではと考えると膨大な距離と時間をロスする事になります。
計画を進めていくと、どうしても妥協しなければならない点もあるでしょう。
こちらを優先すると、こちらが上手く行かない、ということもありますよね。
でも簡単には諦めず、解決策を考える努力をするべきです。
長く使う建物、建物は一度作ってしまうと簡単には直せません。
ぜひ徹底的にこだわり「これだ!」という間取りになるよう検討してみてください。