原点回帰

先日、アメリカに住む友人と久しぶりにメールでコンタクトを取りました。

 

 

 

彼女のお母さんはカリフォルニアにいる事は知っていましたが、先日のメールでそのお母さんは高齢者施設に入所していることを初めて知りました。そして、彼女はそれをとても残念に思っており、できれば自分の家に連れてきて一緒に生活したい、と言っていました。諸々の事情でそれは難しいようですが、一貫して言っていた事は「施設入所は絶対によくない」ということでした。

 

 

 

私自身は、身体・心の状況、生活環境、経済状況、周りの家族などにより人の状況は様々で、在宅が必ず全ての人にとっていいという訳でもない、という考えのもと高齢者施設設計に携わらせてもらっています。

 

 

 

人の生活はどこに住んでも衣・食・住で共通する部分はあると思いますが、アメリカでの高齢者施設生活の場合はどうなんだろうか、と彼女のメールを見て思いました。そして、以前ニューヨークの高齢者施設を見学する機会をいただいた際に、「できれば住みたくない」と感じた記憶が蘇りました。食事がとにかく美味しくなさそう、などのとてもシンプルな理由だったと思います。また、ダイニングの椅子は、全て厚手の透明ビニールシートでカバーされ掃除しやすくされており、管理側の都合で生活環境が整備されていました。

 

 

 

彼女とのメールのやりとりは、高齢者施設について改めて考えさせてもらえる機会となりました。